dharma インド思想の概念。「維持するもの」を意味し,法と漢訳される。バラモン教をささえる宗教的・社会的規範。空洞化されたヴェーダの教え(ヴェーダ・ダルマ)に権威づけられたヴァルナ・アーシュラマ・ダルマをさす。ヴァルナ・ダルマはバラモンを頂点とするカースト制を維持し,アーシュラマ・ダルマは出家主義をとる仏教,ジャイナ教に対し,出家主義をも制度化した在家主義を維持する。近代ではヒンドゥー教を永遠のダルマとも呼ぶ。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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