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タルドノワ文化(タルドノワぶんか)

Tardenois R.ダニエルの調査になるフランス,エーヌ県にあるフェール・アン・タルドノワ遺跡にちなむ(発見1879年)。ヨーロッパ中石器時代前期の遺跡で,三日月形,三角形,梯形,菱形のいわゆる幾何学的細石器を出土する。これらは鏃(やじり),銛(もり)その他として,骨や木の柄にはめこみ,複合利器として使用された。北アフリカのカプサ文化と密接な関係があり,後期旧石器時代のこの文化からタルドノワ文化に発展したとも考えられ,狩猟・漁撈生活を物語る貝塚も発見される。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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