タールクダール
ペルシア語を語源とする言葉で,「タールカ」を持つものの意味。「タールカ」とは,臣従,転じてなんらかの権利を与えられた土地のこと。北インドのアワド地方では,ベンガルのザミンダールにあたる大領主層をさした。彼らはイギリス支配に不満を持ち,シパーヒーの反乱を支持したが,反乱失敗後イギリスに懐柔され,イギリス支配の藩屏となった。ベンガルでは一般にザミンダールより小規模な領主層のことをさし,ザミンダールに従属している場合と,独立している場合の両方があった。アワドでもベンガルでも,植民地支配の確立とともに地主化した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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