タバコ・ボイコット運動(タバコ・ボイコットうんどう)
イランのイギリス資本へのタバコ利権授与に対する反対運動。1890年,カージャール朝政府はイギリス人タルボットに同国産タバコの原料買付けから流通全般にわたる利権を与えた。これに対し,バーザール商人や国民一般の不満が高まり,91年12月の十二イマーム派最高権威シーラージーによる喫煙禁止のファトワーを契機に,広範なボイコット運動が展開された。ボイコットと流血事件による緊迫を前に,92年1月,利権は破棄された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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