托鉢修道会(たくはつしゅうどうかい)
Mendicant Order もっぱら信者の喜捨によって生活し,修道院外での布教活動に主眼を置き,一所定住の義務を負わない点で修道士とは異なる托鉢修道士によって,ときには信者をも加えて組織された修道会をいう。質素な生活維持に必要な物以外,個人としても団体としても財産を持たず,使徒的生活に徹することを理想として民衆の信仰生活に革新を与えたが,学問研究にも優れた業績を残した。準拠する戒律は聖アウグスティヌス会則。フランチェスコ修道会,ドミニコ修道会,カルメル修道会,アウグスティヌス隠修士会(1256年認可)など。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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