ダウリー
dowry ヒンドゥー教徒の間で,婚姻の際に花嫁側から花婿側の家へ贈られる持参財。花嫁の財産となる場合もあるが,婚家への贈与として扱われることが多く,婚姻のための条件ともなる。ダウリーの慣習は主に上位カーストの間でみられたが,近年,下位カーストの間にも広まりつつある。花嫁側に大きな経済的負担を強いるうえ,持参財をめぐる争いから婚家で花嫁が虐待されることもあり,インド政府は1961年にダウリー禁止法を制定したが,問題の解決には至っていない。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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