対ソ干渉戦争(たいソかんしょうせんそう)
ロシア革命に対する列強の軍事干渉と,その支援を受けた国内反ボリシェヴィキ勢力の反乱。(1)第1期は1918年5月までで,反ボリシェヴィキ勢力の最初の結集と攻撃,連合国の支援と干渉の決定,ドイツ‐トルコ軍のウクライナ,カフカース侵入がみられた。(2)第2期は18年5月のチェコ軍団の反乱に始まる干渉戦争の本格的開始の時期。英・仏は北部,南部,カフカースに,米・日はシベリアに侵入した。(3)第3期は19年3月東部戦線でのコルチャーク軍の攻勢に始まり,同年9月南部戦線でのデニキン軍の攻勢があったが,いずれも敗北し,日本軍を除き連合国軍も撤退し,干渉戦の帰趨が明らかとなった。(4)第4期は,20年4月ポーランド軍の侵入に始まり,ヴランゲリの攻勢もあったが,いずれも敗北した。(5)第5期は20年末より22年末までで,カフカースの完全解放と日本軍の撤退をもって終わった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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