大西洋憲章(たいせいようけんしょう)
Atlantic Charter 1941年8月,戦争拡大の危機を前にアメリカのローズヴェルト(フランクリン)大統領とイギリスのチャーチル首相が,大西洋上で会見し共通する諸問題を討議し,その際発表された宣言。全8カ条からなり,領土不拡大,民族自決,貿易の自由と拡大,労働条件と社会保障の改善,海洋の自由,軍備縮小,平和機構の再建が主張されている。発表後ただちにソ連などはこの支持を表明し,太平洋戦争が始まると,42年1月この憲章にもとづく連合国共同宣言が発表された。これらに示された基本理念にもとづいて国際連合が成立する。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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