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ド・ゴール

1890~1970 フランスの軍人,政治家。第五共和政初代大統領(在任1959~69)。第一次世界大戦に従軍,ペタン参謀長の幕僚。第二次世界大戦ではレイノ内閣の陸軍次官。フランス降伏後,ロンドンに自由フランス政府を樹立,対ドイツ抗戦を呼びかけた。解放後,臨時政府主席(在任1944~46)。1946年1月,制憲議会で自己の憲法案がいれられず下野した。58年5月,アルジェリアにおけるコロン,右翼分子の反乱で,右翼はド・ゴール復帰を要求,6月国民議会の絶対多数の信任で首相に返り咲く。同年10月国民投票で第五共和政を樹立,大統領選で圧勝して翌年1月大統領に就任。その後,大統領権限を拡張強化し,ド・ゴール派の軍および右翼を押えつつ,アルジェリア戦争を終わらせた。他方核兵器の開発,イギリスのEEC加盟拒否(63年),中国承認(64年)など,旧来の国際関係に対して独自の構想を推進した。65年12月大統領に再選されたが,69年4月に地方行政と上院の改革案が国民投票で否決されて,辞任した。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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