ツァーベルン事件(ツァーベルンじけん)
Zabern 1913年11月にドイツのエルザス州ツァーベルンで将校の住民に対する侮蔑的言辞によって惹起された軍と住民の衝突事件。その地の連隊長は,抗議のデモンストレーションを行った住民を多数兵営に監禁した。この本来ささいな事件は,政府・軍当局が善処しなかったため内政的危機をもたらした。帝国議会において保守党を除く諸党が一致して史上初めて帝国宰相不信任を決議したが,皇帝は宰相の辞職を認めなかった。帝制衰退を示す一事件とみられる。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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