ウルドゥー語(ウルドゥーご)
インド・アーリヤ諸語の一つ。ムスリム勢力のインド進出後,パンジャーブ地方からデリー周辺で使用されていた言語が基礎となり,これにペルシア語,アラビア語などの語彙が取り入れられて発達した。ウルドゥーとは「陣営」の意。ペルシア文字に一部改変を加えた文字で表記する。北インドで話し言葉,書き言葉として広範に用いられていたが,20世紀初めまでには政治的背景から,ウルドゥー語に代わりヒンディー語の影響力が強まった。パキスタン独立後は,その国語に指定された。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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