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ヴェーバー

Max Weber 1864~1920 ドイツの社会科学者。西欧における資本主義,官僚制度の発展をプロテスタンティズムの倫理と深くかかわる合理化の過程としてとらえる一方,非凡な人間(カリスマ)による指導を重視し,古今東西にわたる比較研究を行って社会学,政治学,経済史学に大きく貢献した。社会科学方法論の面でも,科学的認識からの実践的価値判断の排除,理念型的な概念構成による現実認識を唱え大きな影響を与えた。ナショナリスト,自由主義者で,一時全ドイツ連盟に所属,またナウマンの国民社会協会に関係した。しだいにドイツ帝国に対する批判を強め,ドイツ革命後は新設の民主党に参加した。代表作『社会科学的および社会政策的認識の客観性』(1904年),『プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神』(04~05年),『職業としての学問』(19年),『経済と社会』(22年)のほか著作多数。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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