ヴェーダーンタ哲学(ヴェーダーンタてつがく)
インドの六派(ろっぱ)哲学のなかの最も重要な学派。ヴェーダーンタはヴェーダの終り,究極の意味でウパニシャッドを意味し,そこに権威を認めるこの学派もさす。5世紀前半に編纂された根本経典『ブラフマスートラ』はサーンキヤ学派の二元論を排し,宇宙の根本原理ブラフマンを究極実在とする一元論を展開した。『バガヴァッド・ギーター』も権威とみなし,8世紀以降シャンカラ,ラーマーヌジャなどの著作活動を通じ,インド思想界に大きな影響を及ぼした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
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