ウィーン包囲(ウィーンほうい)
2度にわたるオスマン軍のウィーン遠征。・〔第1次〕1529年,スレイマン1世がハンガリーの王権をめぐってハプスブルク朝のカール5世と対立し,大軍を率いて包囲した。冬の到来のため陥落には至らなかったが,西欧世界にトルコの脅威を痛感させた。・〔第2次〕1683年,再びウィーンを包囲するも,オーストリア,ポーランド両軍の抵抗の前に失敗に終わった。遠征を指揮した大宰相カラ・ムスタファは,責任を問われて処刑され,以後オスマン勢力は中欧からの後退を余儀なくされた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう