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ヴァイマル憲法(ヴァイマルけんぽう)

Weimarer Verfassung 「1919年8月11日ドイツ国憲法」の通称。プロイスの草案をヴァイマルに召集された国民議会が,修正可決したもの。人民主権を確認し,国民の権利義務を詳細に規定。普通,平等,直接,秘密かつ比例代表制の選挙による国会を置いて議院内閣制をとり,直接選挙による大統領に強い権限を与えている。18のラント(邦)からなる連邦制は残したが,単一国家の色彩を強め,他にさきがけて,経済秩序の社会化の方向を示した。大統領に緊急命令権を与えた第48条は,30年代初頭に乱用され,この著しく民主的な憲法が,ヒトラーのもとで死文化する道を開くという逆効果をもたらした。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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