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耶律楚材(やりつそざい)

1190~1244 モンゴル帝国初期の文人官僚。遼の王族の子孫に生まれ,父は金の宰相となる。楚材は初め金に仕官したが,1214年モンゴルの攻撃により首都が陥落すると,チンギス・カンに召し出された。19年から中央アジア遠征に随行し『西遊録』を著す。29年から第2代オゴデイに仕え,書記として漢文文書の作成,発給などを担当するとともに,中国に精通した契丹(きったん)人官僚としてモンゴルの中国統治にかかわった。オゴデイの死後は政権から遠ざかり不遇のまま生涯を終えた。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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