邪馬台国(やまたいこく)
中国の史書が伝える日本の古代国家。「邪馬壹国」との表記もある。『魏志』倭人伝によれば,長期にわたる内乱のあと,卑弥呼(ひみこ)と呼ばれる女王が周辺の30近くの国を支配し,狗奴(くな)国と対立した。239年には魏に朝貢し,冊封を受けた。卑弥呼が死ぬと男の王の下で内乱が起きたので,卑弥呼の宗女であった壹与(いよ)(臺与(とよ))が王となったという。邪馬台国の位置については従来から北九州説と大和説の二説があり,それは日本の統一時期の問題とも関連して大論争になっている。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)
この記事が気に入ったらいいね!しよう