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ユダヤ教(ユダヤきょう)

Judaism 広義には,ユダヤ人の信奉する宗教。すなわちユダヤ人が神ヤハウェを唯一神として礼拝し,ヤハウェはユダヤ人を選民として特別の恩恵を与えるという契約関係にある宗教。狭義には,バビロン捕囚より帰還したユダヤ人がエズラ,ネヘミアの指導のもとに,再建されたイェルサレム神殿における祭儀とモーセ律法の遵奉を中心として,捕囚前の政治的独立に代わって教団として民族を結集した宗教。ディアスポラの発展とともに各地にシナゴーグ(ユダヤ教会堂)がつくられ,安息日の礼拝,割礼,食物戒などを守り,イェルサレム神殿に献金,異邦人をも改宗させた。イエスの時代前後にユダヤ教師にサドカイ派,パリサイ派,エッセネ派などが現れ,第1次ユダヤ戦争によるイェルサレム神殿の焼滅(70年)後,タルムードが結集されてユダヤ教の教義を完成した。近現代においてもユダヤ教はシオニズム,イスラエル国建設の推進力となった。 (山川 世界史小辞典(改訂新版), 2011年, 山川出版社)

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